第66回日本病跡学会総会シンポジウム
2019年07月09日
龍谷大学で開催された第66回日本病跡学会総会のシンポジウム「『アール・ブリュット』っていったい何?-膝の悪い人たちの芸術の今とこれから-」で、7月7日(日)に「二つのアール・ブリュット――戦後フランスと現代日本」という演題で発表をしました。ジャン・デュビュッフェの定義を考えると、現代において障害者支援のための概念としてアール・ブリュットという言葉を使用することには問題があるという、あちこちで話したり書いたりしているような内容ですが、今回は病跡学会という場なので、デュビュッフェの1949年の定義について少し詳しめに話をしました。
質疑応答の時間が短めだったため、どれくらい学会に参加していた皆様に関心を持っていただけたかどうかはよく分かりません。普段のこのような機会とは違って、終了後に個人的に質問に来られる方がほとんどなかったので、あまり関心のない話題だったのかもしれません。私自身は、シンポジウムでご一緒した華園力先生や三脇康生先生と議論を深めることができたので、とても有意義で貴重な体験でした。
いずれ学会全体の報告書が出されるそうですので、関心のある方はそちらをご覧ください。出版されましたらインフォメーションのページでご案内します。ここでは、抄録に掲載した発表要旨を載せておきます。