服部正 研究室 ウェブサイト

甲南大学文学部人間科学科に所属する服部正(美術史、芸術学)のウェブサイトです。
アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、障がいのある人の創作活動などを研究領域として、調査研究、著述、展覧会の企画などを行っています。

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アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、障がいのある人の創作活動などを研究領域として、調査研究、著述、展覧会の企画などを行っています。

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イラスト 南伸坊 『毎日新聞』「この3冊」2018年3月25日掲載より

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2025年03月13日

書籍『〈生(せい)の芸術〉への誘い しなやかに世界を変えるために』に論文が掲載されました

龍谷大学の青木惠理子先生を中心に2019年から行ってきた研究プロジェクトの集大成となる書籍が刊行されました。私も2020年から研究会にお誘いいただき、原稿を書かせていただきました。

服部正「「生(き)の芸術」から「生(せい)の芸術」へ 岩下徹の即興ダンスを中心に」、 青木惠理子編『〈生(せい)の芸術〉への誘い しなやかに世界を変えるために』、ナカニシヤ出版、2025年3月10日、272~301頁

本書は、「生きることそのものであるような芸術的活動」を「生(せい)の芸術(アート)」ととらえて、その諸相を哲学、芸術学、文化人類学などを専門とする研究者が論じたものです。私が専門とする「アール・ブリュット」は同じ漢字を充てながらも〈生(なま/き)の芸術〉と訳されることが多く、アール・ブリュットがそのように呼ばれるようになった歴史的経緯をたどりつつ、それとは似て非なる芸術的実践として岩下徹氏の即興ダンスのあり方を分析し、それがいかにして〈生(せい)の芸術〉と呼ばれ得るかを考察したものです。

機会がありましたら書店や図書館などで手に取ってご覧ください。

詳しくはこちら

2025年03月09日

公開研究会「下街ろまん」孫大輔監督を囲んで-社会的処方とアートをめぐるダイアローグ

分担研究者として参加している科研費による共同研究事業〈「非」社会の時代のソーシャリー・エンゲージド・アートを社会的処方で変革する手法の研究〉(研究代表者:三脇康生)の一環として、医師で映画監督の孫大輔氏(鳥取大学医学部地域医療学講座)を京都芸術大学にお招きし、2019年公開作品「下街ろまん」(25分)の上映会を行います。上映会に引き続き、モバイル屋台de健康カフェの発案者のお一人である孫氏を囲んで、地域医療実践における社会的処方とソーシャリー・エンゲージド・アート(SEA)をめぐるオープンなダイアローグを行います。ぜひご参加ください。

2025年3月16日(日)14:30~16:30
瓜生山学園 京都芸術大学 人間館NA402教室(京都市左京区北白川瓜生山2-116)

スケジュール
14:30~14:35 研究会の概要説明(三脇)
14:35~14:50 社会的処方としての屋台、SEAの概要説明(服部)
14:50~15:10 「下街ろまん」上映
15:10~15:30 研究会メンバーによる事前ダイアローグの報告を兼ねた現場でのダイアローグ
15:40~16:30 参加者のうち希望する方によるダイアローグ

参加無料・要申込み
申込みはこちら

日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費)「「非」社会の時代のソーシャリー・エンゲージド・アートを社会的処方で変革する手法の研究」(24K03593)
研究会参加メンバー
孫大輔(映画監督、医師、鳥取大学医学部地域医療学講座准教授)
三脇康生(医師、仁愛大学人間学部教授・代表研究者)
髙橋耕平(美術家、京都芸術大学芸術学部准教授)
牧野耕次(看護学、滋賀県立大学人間看護学部教授)
服部正(美術史・芸術学、甲南大学文学部教授)

参加される皆様へのお願い(任意)
1.研究会終了後、皆様のご意見を匿名でお聞かせください。オンラインによるアンケート形式で、5項目以内の簡単な質問にお答えください。
2.研究会終了後、その場でインタビュー(10分程度)にお答えいただける方を募集します。孫大輔監督と、さらに質問や小さい対話をしていただくことも可能です。その様子を、髙橋耕平が撮影させていただきます。科研メンバーも同席させていただきます。

*収録した映像は、研究成果の一部として公開させていただく可能性があります。公開の可否のご意向をその場でお示しいただきサインをいただきますが、後日でもご変更いただけます。その際は、代表者の三脇康生のメールアドレスを当日お伝えしますので、そちらまでご連絡ください。
*希望者多数の場合は、全員のお話をお聞きできない可能性があります。

2025年03月02日

第20回兵庫県障害者芸術・文化祭「美術工芸作品公募展」に審査員として参加しました

兵庫県立美術館のギャラリーで本日3月2日(日)から開催されている第20回兵庫県障害者芸術・文化祭「美術工芸作品公募展」に、今年も審査員として参加させていただきました。3月6日(木)まで開催されていますので、ぜひお運びください。

第20回兵庫県障害者芸術・文化祭「美術工芸作品公募展」
2025年3月2日(日)~3月6日(木)
10:00~17:30(最終日は14:00まで)*3月3日(月)は休館
兵庫県立美術館ギャラリー棟3階 ギャラリー(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)

詳しくはこちら

審査中の会場風景

2025年02月09日

甲南アトリエ「しゃべ郎をつくろう!!」を開催します

好評につき定員に達しましたので、申し込みを終了しました。
お申込みいただいた皆様、ありがとうございます。(2025年3月2日追記)

兼任研究員を務めている甲南大学人間科学研究所で、3月8日(土)にOmult.Venzerさんをお招きしてワークショップを開催します。ぜひご参加ください。

今回のテーマは「ひとり遊び」。簡単な電子工作とお絵描きで、「描いた絵」に「好きなことば」をしゃべらせて遊ぶ、不思議な装置「しゃべ郎(ろう)!」を作ります。
コトバから絵を考えたり、絵にどんなコトバを吹き込むか考えたり。自分が作ったものを感受して、そこからまた発想する「ひとり遊び」の無限のおもしろさをぜひ体験してください。
ごきょうだいとご両親など、3名様以上の参加、おひとりでのご参加も大歓迎です!

日時:2025年3月8日(土)14:00~16:00
*終了時間は前後する可能性があります。
講師:Omult.Venzer(オマルト・ヴェンザー)
場所:甲南大学岡本キャンパス18号館3階 講演室
定員:先着15名(参加無料)

申し込み方法など、詳しくはこちら

2024年12月25日

国立台湾芸術大学で開催されるフォーラムに登壇します

中川眞先生(大阪公立大学)が企画された国立台湾芸術大学でのフォーラムに参加します。私も参加している科研のプロジェクト(23K25290)の一環です。

台日交流論壇:共融藝術與博物館策展美學
Taiwan and Japan Exchange Forum: Inclusive arts and the curation aesthetics of museums

2024年12月27日(金)13:30~18:00
國立臺灣藝術大學 藝術管理與文化政策研究所 簡報室
企画:中川眞、殷寶寧
登壇:長津結一郎、田中均、服部正、森田かずよ、高石萌生、林玟伶、汪正翔、洪琬喻、陳欣婷、吳麗娟

2024年12月05日

「こころのアート展 2024」に選考委員として参加しました

神戸市北区のしあわせの村で、本日開幕した「第13回こころのアート展 2024」に今年も選考委員として参加させていただきました。障害のある作家10人による公募形式のグループ展です。2025年1月13日(月・祝)まで、しあわせの村本館・宿泊館の各所で展示されていますので、ぜひお運びください。

詳しくはこちら

2024年11月14日

福祉とアーツ北海道フォーラムのトークに参加します

北海道障がい者芸術文化活動支援センターが主催する「福祉とアーツ北海道フォーラム」にお招きいただき、田湯加那子さんのお母様、ひろみさんと対談させていただきます。会場では、田湯加那子さんの作品も含まれる展覧会も開催されます。

福祉とアーツ北海道フォーラム
日時 11月23日(土) 13:00~
場所 札幌市民ギャラリー 2階 予備展示室(札幌市中央区南2条東6丁目)
参加 入場無料 先着順50名

第1部 「創作のある暮らし」13:00~13:45
田湯ひろみ(アーティスト田湯加那子さん母)
服部正(甲南大学文学部教授)
聞き手:大友恵理(福祉とアーツ北海道/社会福祉法人ゆうゆう)

全体プログラムなど、詳しくはこちら