服部正 研究室 ウェブサイト

甲南大学文学部人間科学科に所属する服部正(美術史、芸術学)のウェブサイトです。
アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、障がいのある人の創作活動などを研究領域として、調査研究、著述、展覧会の企画などを行っています。

甲南大学文学部人間科学科に所属する服部正(美術史、芸術学)のウェブサイトです。
アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、障がいのある人の創作活動などを研究領域として、調査研究、著述、展覧会の企画などを行っています。

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イラスト 南伸坊 『毎日新聞』「この3冊」2018年3月25日掲載より

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2025年06月26日

『障害と向き合う美術館』に寄稿しました

中西美穂さん、中川眞さん編集による書籍『障害と向き合う美術館-行けないが行けるに。みるからつくるに。』に寄稿しました。公立美術館のアクセシビリティについての調査をまとめた書籍ですが、私は最後の部分でアクセシビリティと作品評価の関係について書かせていただきました。

服部正「「障害のない」展示のための覚書」、中西美穂・中川眞編『障害と向き合う美術館-行けないが行けるに。みるからつくるに。』水曜社、2025年6月、269~292ページ。

今回の出版では、献本の困難さなど出版業界の世知辛い現実が身に沁みましたが、書店や図書館等で見かけられましたら、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。

『Exploring II-日常に息づく芸術のかけら-』展カタログに寄稿しました

2025年1月23日~27日に港区のスパイラルガーデンで開催された展覧会「Exploring II-日常に息づく芸術のかけら-」のカタログに短文を寄稿しました。カタログの販売は行っていないようですが、全文を主催者のウェブサイトからご覧いただけます。

服部正「美術展らしい美術展の由来」『Exploring II-日常に息づく芸術のかけら-』展カタログ、一般社団法人日本現代美術振興協会、2025年5月、82ページ

展覧会の概要はこちら

2025年05月27日

甲南いろど学舎 vol.2の講師を務めます

甲南大学ソーシャルビジネス・アントレプレナー育成プログラム卒業生による任意団体「アシストシェア神戸」が主催する学びのプログラム「甲南いろどり学舎」の第2回「絵画鑑賞・ワークショップ」の講師・鑑賞ファシリテーターを務めさせていただきます。プログラムの最後には、雑談・屋台カフェも実演します。ぜひご参加ください。

甲南いろど学舎 vol.2「絵画鑑賞・ワークショップ」
日時 2025年6月21日(土) 14:00~16:00
会場 甲南大学岡本キャンパス10号館10-13講義室とその周辺
参加 参加無料・要申し込み(先着40名) 申込はこちら
講師・鑑賞ファシリテーター 服部正(甲南大学文学部)
主催 アシストシェア神戸(ASK)


2025年05月15日

二木詩織さんとの対談が掲載されました

東京八重洲のアートセンターBUGによるnoteの記事として、アーティストの二木詩織さんとの対談が掲載されました。同所で2025年4月2日~ 5月6日に開催されていたグループ展「同伴分動態」の期間中に、出品作家の二木詩織さんと非公開で行った対談を書き起こしたものです。

二木さんは、横浜市の生活介護事業所で支援員として働いておられて、そこでの利用者さんとの関わりが今回の作品のテーマとなっています。対談では、二木さんの事業所でのお仕事や、今回の映像作品での利用者さんとの関わり方、アーティストであることと支援員であることのバランス、障害のある方の表現の方法などについて、興味深いお話をお聞かせいただきました。ぜひご覧ください。

対談の記事はこちら
展覧会の内容はこちら

2025年04月24日

「くりかえしとつみかさね2」展の報告書が出版されました

大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で昨秋開催された展覧会「人間の不思議な表現行為を見つめる展覧会 くりかえしとつみかさね2 大阪府20世紀美術コレクションと現代作家たち」展の報告書が出版されました。私が参加させていただいた講演会&トークセッションも丁寧に全文が書き起こされてバイリンガルで掲載されています。

関係機関向けの配布用で、一般には販売・頒布はされていないようですが、ご関心のある方は[enoco]に問い合わせてみてください。私の手元にも何部かは余裕があります。

2025年03月20日

「雑談・屋台カフェ」の報告書が完成しました

甲南大学で4人の教員で2年間進めてきた「社会的処方研究プロジェクト」の報告書が完成しました。雑談・屋台カフェの活動紹介だけでなく、山村幸則さんをお招きした公開研究会や有識者を招いての勉強会の要約、各教員による活動の振り返りや、カフェに参加してくださった方々の感想なども掲載しています。
デザインは鈴木大義さん、グラビアページの写真撮影は川本まいさんにお願いし、素晴らしいデザインの小冊子になりました。

研究プロジェクトはこれで終了となりますが、雑談・屋台カフェの活動は新年度も続けていく予定です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
報告書がお入り用の方は、カフェにお越しいただき、お声かけください。また、遠方にお住まいでご関心がある方は、メッセージをお寄せください。
近いうちに、PDFでも公開できるように準備を進めます。

甲南大学総合研究所「社会的処方研究プロジェクト」報告書 2023–2024
キャンパスで雑談・屋台カフェをやってみた
初版発行 2025年3月10日 B5判54ページ

編集:服部正(甲南大学文学部)、鈴木大義
執筆:服部正、阿部真大(甲南大学文学部)、大澤香織(甲南大学文学部)、高石恭子(甲南大学文学部/学生相談室)
デザイン:鈴木大義
写真:川本まい
発行:甲南大学総合研究所

雑談・屋台カフェのインスタグラムはこちら


2025年03月13日

書籍『〈生(せい)の芸術〉への誘い しなやかに世界を変えるために』に論文が掲載されました

龍谷大学の青木惠理子先生を中心に2019年から行ってきた研究プロジェクトの集大成となる書籍が刊行されました。私も2020年から研究会にお誘いいただき、原稿を書かせていただきました。

服部正「「生(き)の芸術」から「生(せい)の芸術」へ 岩下徹の即興ダンスを中心に」、 青木惠理子編『〈生(せい)の芸術〉への誘い しなやかに世界を変えるために』、ナカニシヤ出版、2025年3月10日、272~301頁

本書は、「生きることそのものであるような芸術的活動」を「生(せい)の芸術(アート)」ととらえて、その諸相を哲学、芸術学、文化人類学などを専門とする研究者が論じたものです。私が専門とする「アール・ブリュット」は同じ漢字を充てながらも〈生(なま/き)の芸術〉と訳されることが多く、アール・ブリュットがそのように呼ばれるようになった歴史的経緯をたどりつつ、それとは似て非なる芸術的実践として岩下徹氏の即興ダンスのあり方を分析し、それがいかにして〈生(せい)の芸術〉と呼ばれ得るかを考察したものです。

機会がありましたら書店や図書館などで手に取ってご覧ください。

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